アミロイドβが原因

治すより防げ、これからのアルツハイマー医療

アルツハイマー病の原因はまだはっきりとは突き止められていません。いくつか考えられていますが、その中でも有力と見られているのが、アミロイド仮説です。 脳の中にはアミロイドβと呼ばれる物質があり、これが排出されずに脳の中にどんどん溜まって、大きくなってしまうことがあります。そのかたまりが脳の神経を傷つけることによって、アルツハイマーが発症するのではないかと考えられているのです。 アルツハイマーは一度発症してある程度病気が進んでしまうと、治療が難しい病気です。しかし、初期の頃でしたら、その発症を遅らせる治療法がかなり分かってきています。なので、まだこのアミロイドβの塊があまり大きくなる前に、つまり病気が発症する前に治療してしまえ、という試みが進められているのです。 いつの日かアルツハイマーが医学的に予防できる日が来るのではないでしょうか。

早期治療を可能にする最新検査とは

アルツハイマーをごく初期の頃に治療するためには、早期発見の技術の確立が何より重要です。今アルツハイマー病であると確定するためには、CTもしくはMRI検査は不可欠です。しかし、それでは身体的にも精神的にも、患者に負担をかけてしまいます。そこで開発されているのが、鼻で検査しよう、という方法なのです。 この検査は、アミロイドβを綿棒を使って鼻から採取しようと言うものです。脳と鼻というのは、実は神経が通る穴でつながっています。従って、アミロイドβがある程度脳に蓄積されたならば、その穴を通って鼻にもくるはず、と言うのです。これでしたら、患者の身体的負担はもちろん、費用面でも負担がグンと軽くなります。誰でも簡単に、健康診断の一環として受けることも可能なのです。 今はまだ実用化されていませんが、この検査法が確立されれば、ごく初期から治療することが可能になります。早期治療の確立に無くてはならない技術と言えるでしょう。